教駒・筑駒剣道部OB会総会が開催されました
2023年12月9日教駒・筑駒剣道部OB会総会が開催されました。
総会は、コロナの5類指定を受け行動制限が緩和されたとはいえ、未だ行動の不自由が感じられる中、同窓会館で駆けつけていただいた会員と出席理事により、昨年に引き続き必要最小限の内容での開催としました。
菊池会長の開会挨拶に続いて、OB会の活動についての報告並びに会計報告があり 満場一致で承認されました。
活動報告では、新入生への竹刀袋贈呈、夏季合宿への差入れを行ったことが報告されました。
合宿へのOB参加、合同稽古会については日程が合わず見送りました。
一方、長らく自粛していたOB会新入生に対する歓迎会を久々に実施、過年度に遡り68~71期計10名を招待しました。対面で親交を深めました。
また、OB会の主催行事ではありませんが、元顧問岡崎先生の定年祝賀会にOB会有志が会場及びZoomで参加、お祝い金も多数お贈りすることが出来たことが報告されました。
なお、総会後の同窓会館における懇親会は自粛し一部有志による外部での集いとしました。
母校では部員の勧誘にも支障があった状態からようやく活動が正常化しつつあり、新人の入部も回復の兆しが見えています。今年の総会には若手OBの参加も多く今後の会の運営、現役の支援に向け有益な情報交換、意見交換が行われました。
今後は、顧問の先生方と情報交換を行いながら、タイミングを見て稽古など支援・交流再開を図っていきますので、OBの皆様にも変わらぬご支援をお願いします。
総会に先立ち恒例のOB現役合同稽古、尾身杯争奪個人トーナメント交流戦を実施ました。
尾身杯争奪戦でOB側は最近現役生に連敗しており、現役大学剣道部員含む強力布陣で臨みましたが、なんと新入高校生部員に優勝を許し連敗を脱せずとの結果に終わりました。
全体に、顧問の登坂先生のご指導の成果が現れ現役部員のレベルが向上していることを痛感しました。優勝者には副賞として木刀を贈り栄誉を称えました
以下は優勝した高校1年石原君の感想記です。何とも将来楽しみな剣士の登場です。
(18期 鈴木)
[尾身杯優勝戦記]
その日、道場へ行ってみると既に何人かのOBの方々がいらっしゃいました。その後も続々と来られ、初対面のOBの方も何人も来てくださっていました。尾身杯では筑駒剣道部の現役生と、そのOBの方々を混ぜてトーナメントを行います。今回の参加者は現役生八人とOBの方八人の合計十六人でした。期待に胸を膨らませつつも、剣道歴の長い先輩方との試合もあるので不安は大きかったです。
ウォーミングアップを済ませるとすぐ試合が開始されました。一回戦の相手は十歳年上の大先輩でした。初戦ということもあり互いに動きが硬かったのですが、逆に相手の動きが良くなる前に攻め続けたおかげで先に二本先取することができました。
二回戦の相手は大学生で、剣道を現役でされている方でした。剣道を現役でされているのでもちろん手強く、かなりの熱戦となりました。先に一本先取されてしまい、すぐ取り返さねばと思いつつも、疲労の蓄積により思い通りに竹刀をさばけず、苦戦を強いられました。そんな中、相手の守りをかいくぐり、なんとか一本取り返すことができました。それからの試合運びはまさに死闘というべきものでした。互いに体力を消耗しつつも打突を積み重ね、何度もヒヤリとする瞬間がありました。ですが、思考が回らなくなってきたことで、かえって身体が相手の動きに合わせて身体が瞬時に動いてくれるようになり、紙一重で二本目を奪取することができました。
次はもう準決勝でした。後輩の中三の生徒との試合でしたが、先の死闘により体力が底をついていました。本来の動きをするのは難しかったものの、力を振り絞り、二本奪取することができました。
そうして、私は決勝戦へとコマを進めました。決勝戦の相手は二回戦の方のように、大学で剣道を現役でされている方でした。試合が始まってまず感じたのは明らかなスピードの差です。大学生である相手の打突スピードに圧倒されつつも、ここは冷静にいられました。相打ちでは相手に分があると感じたので、積極的に攻め続けることにしました。しかし、思い通りに攻めさせてもらえず、そうこうしているうちに先に一本取られてしまいました。そこで変に攻め方を崩さず、積極的な攻めを続行したのが功を奏し、少し時間がたった時に、うまくタイミングが合って、面で一本取り返すことに成功しました。そこから、また試合が再開された途端、私の速攻が決まり、二本目を奪取して優勝を決めることができました。
OBの方との試合は本当に貴重な経験でした。多くの方々とのつながりを広められるのも、剣道の大きな魅力の一つだと身に染みて感じました。またこのような機会があることを願っております。そして、今回の経験を糧に、これからも成長していきたいと思います。