筑駒剣道部第十五回OB会総会が開催されました
2024年12月7日教駒・筑駒剣道部OB会総会が開催されました。
総会は、晴天に恵まれたとはいえ、近年にない寒さの中、母校同窓会館に駆けつけていただいた会員により開催されました。出席者は、前後の合同稽古、OB現役対抗戦含め、コロナ禍後はじめて20名台を超える盛況でした。
菊池会長の開会挨拶に続いて、OB会の活動についての報告並びに会計報告があり、改選期を迎えた理事会メンバーの選任と合わせて満場一致で承認されました。
また、最近のOB会財政状況に鑑み、任意で寄付金を募ることも承認されました。
(応募方法についてはOB会理事会宛メールにてお問い合わせください。
アドレスは ”tsukukoma.kendo.ob@gmail.com ”です。)
活動報告では、新入生への竹刀袋贈呈、夏季合宿への差入れを行ったこと、合宿へのOB参加はかないませんでしたが、合同稽古会が3回開催され、初めてとなる現役生のご父母のご参加も得て盛り上がったこと等が報告されました。
更にOB会新入生に対する歓迎会を実施、親交を深めたことも報告されました。
なお、総会後の同窓会館における懇親会は自粛し一部有志による外部での集いとしました。
母校では、活動が正常化しています。今年の総会には若手OBの参加も多く今後の会の運営、現役の支援に向け有益な情報交換、意見交換が行われました。合同稽古も実績が残せたので、今後顧問の先生方と情報交換を行いながら、一層の支援・交流再開を図っていきますので、OBの皆様にも変わらぬご支援をお願いします。
総会に先立ち恒例のOB現役合同稽古、尾身杯争奪個人トーナメント交流戦を実施ました。
尾身杯争奪戦でOB側は最近現役生に連敗しており、今回こそはと現役大学剣道部員含む強力布陣、人数も現役を上回る11名で臨み、久々に現役生に勝利、連敗を食い止めて面目を施しました。
以下は優勝したOB江口さんの感想記です。
(18期 鈴木)
[尾身杯優勝戦記]
筑駒剣道部OB、71期の江口和希と申します。現在は東京大学教養学部の2年生で、同大学の運動会剣道部で日々稽古に励んでおります。
誠に恐縮ながら、優勝者として第15回剣道部OB総会にて行われました尾身杯争奪トーナメントの戦記を書かせていただきます。
この大会は、現役時代にも何度か優勝した思い出のある大会ではあるものの、昨年は決勝戦で当時現役の部員に敗れてしまい、今回の優勝は現役時代ぶりのものでした。その中でも今大会はとりわけ、一回戦から決勝戦まで一試合一試合が記憶に残るものでした。一回戦は筑駒剣道部の大先輩であり、新型コロナウイルスの感染拡大期にご尽力された尾身茂先生との試合でした。非常に真っ直ぐな剣道をされていて、私としても真っ直ぐな面技で勝負することができました。試合後にもお話をいただき、長時間にわたって稽古を頂戴することもできたので、私にとって非常に貴重な経験になりました。
二回戦、三回戦は69期の宮本先輩、70期の篠原先輩という、現役時代から始まり、現在東大剣道部でもお世話になっている先輩方との試合でした。普段部内で試合をする時は先輩後輩関係ない、という気持ちで厳しく激しく試合をするのですが、今日ぐらいは楽しんでやろう、という気持ちで技を試すなど自由に試合をしました。その結果、運よく二試合とも勝利することができました。
決勝戦は同期で、幾度となく試合をしたことのある古瀬君との試合でした。今までは楽しくやろうなどと言っていましたが、この試合だけは絶対に負けたくないと思い、勝負に徹し少し姑息な引き技なども使いながら勝負所を見極めて長い延長戦を戦いました。その結果相手が焦れて出てくる所の胴を捉えることができました。
自分が優勝したから、というのも多分にあるとは思いますが、普段大学剣道部で責任を感じながら勝ちにこだわって試合をしている分今回の試合はとても楽しく感じられました。自分が中学、高校時代に楽しく剣道の腕を磨いていた筑駒剣道部の道場で、ピリッとした大学剣道部での生活の中で忘れかけていた自分の剣道の原点を少し思い出せたような気がします。
登坂先生のご指導のもと、楽しく剣道をしている多くの後輩たちを見て、昔を懐かしく思うと共に、伝統が受け継がれているような気がして安心しました。私個人としては、後輩の皆さんの憧れとなるような剣道ができるように今後とも日々精進していくと共に、自分が学んできたことを少しでも後輩の皆さんに還元できるようにしたいと思います。
尾身杯の決戦 表彰式講評